種村実穂の”心はいつも旅の空”

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<<   作成日時 : 2008/12/24 23:20   >>

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5月14日はにっぽん丸のワールドクルーズで3回目のフォーマルナイトです。
地中海に入ってから寄港地の多い日々が続き、イビサを出てから3日間の
終日航海は、クルーズにおける日常が戻るとき。
その中日に設定されたフォーマルナイトは、船上における日常の合間に作られた
非日常の”ハレ”の一日です。

客船に乗っていること自他がハレ続きなのでは!? とツッコミを入れたく
なりますよね。
確かにその通りではあるのですが、寄港地続きで船に乗ったり降りたりして、
その都度違う国の文化に触れる新鮮な一日と比べると、
終日航海日は女性ならランドリールームに通ったり、部屋の片付けをしたり、
男性ならパソコンルームでメールを書いたり、図書室で読書をしたり、船上での
日常が戻るときなのです。

フォーマルナイトという”ハレ”の日のために、女性のお客様の中には
乗船前から、かなりの時間とエネルギーを使われる方もいらっしゃいます。
フォーマルナイトが5回あれば、5回分の違った靴とドレスとバッグと
アクセサリーの用意がなされるのはもちろんのこと。

オシャレするなら完璧にという方は、フォーマルナイトの午後は大忙しです。
客船にはネイルアートルーム、美容室、エステルームもあるので
まずはエステでお肌を磨き、ネイルアートで爪のお手入れ、そして最後に
美容室で髪のセット、夕食前に催されるキャプテン主催のカクテルパーティー
に間に合わせるには、昼食後から行動を開始しなければなりません。

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船に乗るのは、ひたすら怠惰な日々を楽しみたいからと
ハッキリおっしゃる方でも夕方近くになるとソワソワし始めるのですから、
やはり女性は美しくありたい生き物なのだと思ってしまいます。
ドレスアップして、いつもと違うスイッチを入れることで気持ちが引き立ち、
ハレ=非日常が生まれるというわけです。
ステージ上のクラシックトリオがフォーマルの宵に相応しい優雅な曲を
奏で始めると、ワルツでも踊りたい気分になってきます。

カクテルパーティーの場所も、普段ダンスの練習や講演会に使われている
ホールなのに、”ハレ”の宵のパーティー会場になった途端、
まるでウィーンのお城の広間のような華やかさを醸し出すから不思議です。
ちなみに私は一度もウィーンのお城に言ったことがないので、
あくまで想像ですが・・・

いつもは一眼レフカメラを片手に、船内をバタバタと動き回っている私も
フォーマルナイトでは、キャラを変身させてドレスアップします。
ロングドレスに一眼レフはさすがに無粋です。
目立たぬようコンパクトカメラに持ち変えて、フォーマルナイトの会場に
潜入します。
でも、周りの華やいだ雰囲気に染まって、つい楽しんでしまい、
写真を撮ることをすっかり忘れていたりするのです。

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ところで、”ハレ”(晴れ)という言葉は、折り目、節目を表す言葉で、
儀礼や祭りや、行事などの非日常を表わし、結婚式などの
晴れ舞台はまさに”ハレ”の代表格のようなものだと言えます。
季節ごとのお祭りもそうです。
晴れの日には、期待感で心がそわそわワクワクするもの。
食べる物も、着る物も、普段=ケ(褻)とは画然と区別がつけられて当たり前。
あと数日寝るとやって来るお正月も、まさに晴れの時。
かつては”ケ”の日常とはハッキリ違う過ごし方や、着る物、食べ物で
一年の始まりを寿いだものでした。
”ハレ”と”ケ”を意識せず、変化もつけずに過ごす毎日は、平坦で
奥行きのないものになってしまう気がします。
船の上のフォーマルナイトもまさに”ハレ”の一夜です。

ちなみにケ(褻)は普段の生活である日常を表わしてしていて、
その日常がうまくいかなることをケガレ(気枯れ)というのだとか。
言葉とは深い意味があるのだなと、改めてその成り立ちに感心
してしまいます。

にっぽん丸に乗船されている方々について言えば、気が枯れる気配は
まるでなく、陽気で賑やかでハレバレとした時間が夜遅くまで続いて
ゆきます。

〈にっぽん丸ワールドクルーズ5月14日 ポルトガル沖西岸〉

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