種村実穂の”心はいつも旅の空”

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zoom RSS タイに思うこと

<<   作成日時 : 2009/02/22 01:36   >>

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《ザ ロイヤル トロフィー》取材旅行は、アジアチームの初V獲得の場に
立ち会えて、とても充実したものとなりました。
旅行の計画段階で心配されていた政治的混乱も昨年の内に一応治まり、
観光客にとっては治安的に何の不安もない、いつもの穏やかなタイの顔
が戻っていました。

それにつけてもです、私にとって衝撃的であり、以外だったのは、
やはりTVや新聞で繰り返し伝えられたタイの人々による”空港占拠・封鎖”
という行為でした。

その時、TVの画面に映し出されたのは、黄色いシャツを着た老若男女が
空港内に座り込んでいる場景、人々の顔にいつもの微笑ではなく真剣さが
浮かんでいる様子でした。
その映像を見たときの私の印象は、「タイの人たちって、結構やるじゃない!」
というもの。
こんな言い方に顰蹙が集まるのはよくわかっています。
でも、正直そういう印象だったのです。
その場景には、顔をしかめたくなるような暴力的な場面はなく、
どこか和やかな空気さえ流れているように思えました。

国民を二分する政治勢力の一つによるこの行為は、多くの観光客に多大な
迷惑と損害を与え、観光立国タイの国益を損なう暴挙であると内外から
厳しい非難を浴びました。

本来、民主主義の国では、時の政権に反対ならば選挙によって自分たちの
意にかなった政党を選ぶというのが筋ですが、タイの人たちはそんな
まだるっこい方法よりも、もっと大胆な直接行動に出たわけです。

この暴挙によってソムチャイ政権は退陣に追い込まれ、空港占拠派にとっては
目的達成が叶ったことになり、無血収束したわけです。

もし私がこの時期タイにいたら、どんなに腹を立てたことか、とは思うのですが
幸い日本で家のTVを通して一連の出来事を見ていた者としては、
タイの人たちの政治への関わり方に、ある種の羨望を覚えたりもしました。

承知出来ない政治に対して、否という行動に出ることで自分たちの
暮らしを良くしてゆこうとする姿勢に、タイ国民の熱さを感じたのです。
タイの人たちって、すごく穏やかで大人しいと思っていたのは、
私の勝手な先入観だったようです。
政治を変えてゆくのは、政治家ではなく国民であるということを
改めて認識させてくれた出来事ではありました。

目をわが国に向ければ、国民の政治に対する関心はどの程度の
ものなのかという不安があります。

相当以前から、TVの街頭インタビューで政治について意見を聞かれた人の
多くが「どの政党になっても何も変わらないんじゃない?」と答えて
その無関心ぶりを露呈していた日本。
変わらないことへの諦め、諦めの中で生まれる退廃や閉塞感、脱力感に
満ちていた日本。
TVのたわいもない番組に心の充足を見出し、持っているブランド物に自分自身の
価値を重ねていた日本。
さすがに最近は、自分たちの日々の暮らしに危機が迫っていることを痛感し、
このままではいけないという危機感から、現政権への不支持率が
跳ね上がっていますが、この数字がそのまま来る選挙の結果に
つながるかどうかはわかりません。

景気が良く、経済状況が豊かなときは政治は未来を見据えた政策を、
深刻な不況下では国民の暮らしを守る政策を打ち出すべきです。
状況が苦しいからといって弱者や高齢者を切り捨てるなら、
政治も政治家も、あっても無くても同じことです。

タイでは国民の直接行動によって、アメリカでは選挙によって変革が
もたらされ、新たな一歩を踏みだし始めています。
日本も、変わるべきときが確実にやってきています。
政治は国民が変えてゆくもの! 昨年末大きなニュースとなった
タイの人たちの行動を通して、そんな思いを強くした私です。

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タイのレポートはこれで終わり、次からは《レジェンド オブ ザ シーズ》
乗船記をアップしてゆきますね。


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